2018年度の新学期。1週間が終わりました。

キンダリーインターナショナルのアフタースクールに来ている小学校も来週からは全ての学校で1年生の給食も始まり、通常授業が始まります。
新学期、ワクワクどきどきもありますが、子ども達の心の安定のためにも是非知ってもらえたらいいなと思うことを今日は書きたいと思います。

新時期、子ども達は、学校や保護者の皆さんから
「もう○年生じゃないのだから・・・」
「もう○年生なんだから」
と言われ続けます。

多くの場合は、先生やお母さん、お父さんは期待を込めて

    「小学生になったんだから(しっかりしようね)」
    「○年生になったんだから(去年よりも色々やれるようにしようね)」

といった意図で言葉をかけていると思います。

でも、子ども達は違う意味で解釈していることが多いです。

    小学生になったんだから(去年とちょっと違うんだ。頑張らなきゃ認めてもらえないんだ)
    ○年生になったんだから(もう甘えられなくなってしまったのか。誰も助けてくれないんだ)

と思っていたりするんです。

ピカピカの1年生も
「1年生になったね!」
「1年生になったんだから出来るよね」
「小学生だもんね!」
と沢山の人にいわれます。

そして子ども達は

    小学生になったんだから(自分でなんでもやらないといけないんだ)
    ●年生になったんだから(保育園は幼稚園の時は●●してくれたけどもうしてくれないんだろうな)

という一人一人それぞれの解釈をし、葛藤の中、日々を過ごしています。

言葉のコミュニケーションのすれ違い

幼稚園・保育園の時は、絵を書いたり、体を動かしたり、話したりとアウトプットが「全身表現」である事が多いです。
先生も両親も抱っこしたり、手を繋いだりが多くあるので「身体でのコミュニケーション」があります。
子どもたちは、それら身体でのコミュニケーションで愛情を感じているので、「言葉(思考)のコミュニケーション」でずれがあっても子どもならではの持ち前のパワーであまり深刻にならずに進んで行きます。

しかし小学生に上がると、文字を習い、読んだり書いたりと「言葉表現」が増えて来ます。
大人も「話して言葉が通じる」になってほしいと話したり、文字で伝えたりするので「やってみせる」「一緒にやる」ということが減って来ます。
先生や両親も、手を繋いだり抱っこしたりという「身体でのコミュニケーション」が減って来ます。

「身体のコミュニケーション」が少ないので、そこで安心感は得られない。そこに頼れない。
とすると「言葉(思考)のコミュニケーション」がメインになるわけですが、お母さんや先生とは違った解釈をしてることにも気づかず、葛藤する日々を過ごす子が出て来ます。

言葉(思考)のコミュニケーションのすれ違いは、( )に入っていた言葉=解釈のすれ違いです。

これはお互い伝え合わないと解消しません。

実際、大人でも、言葉の意味の取違によるコミュニケーションのすれ違いが起きるくらいだし、そんなもんでしょ?って思う方もいるかもしれません。

でも、言語表現が増え、言語表現によるコミュニケーションが比重を占めていく小学生だからこそ、そしてグローバルに活躍する世代の子ども達だからこそ、大人の皆さんはちょっと時間を取って意識をして欲しいのです。

複数解釈できる言葉を使わない

「小学生になったんだから」という言葉には
「小学生になったんだから(自分でなんでもやらないといけないんだ)」
「小学生になったんだから(できるよね?)」
とか何でも解釈を付けられてしまいます。

私は日本人らしさを生み出すものではあるし、日本語特有だなと思うものの、英語では起きないだろうなーと思っています。
because you entered elementary school.
じゃ話にならないからです。

多分、子どもに対して期待を持っていうのであれば
I want to 〜, because you entered elementary school.
ってなるんじゃないでしょうか。

複数解釈できる言葉の使い方はすれ違いの元。

仕事も同じ。

    ■後日ご連絡します(後日っていつ?1日後?1週間後?)
    ■相談させていただきたく思います。(全部こちらの条件飲んでくれるの?それとも実は前提条件あるの?)

など、日本語は曖昧な表現多いです。
海外とコミュニケーションしてる方々は日本のビジネスで当たり前になっている「言葉の曖昧さ」が命取りになっているなということありませんか?

言葉のコミュニケーションですれ違いが起きて、気持ちがいいぜ!って人は少ないと思います。

(私も含め)小学生の父兄の皆さん、言葉のコミュニケーションのすれ違いを起こさないためにも
■ 後ろに何かくっつけられる言葉にしてなかったかな?
■ ↑で気がつけない場合は、英語にしたとき、スムーズに英語にできるかな?
というのをチェックリストとして少しずつ変えて行きませんか?

ハグや手をつなぐのも大事に


ハグは不安やストレスを和らげ、多幸感をうむ効果があります。

小学生に上がると、学校に1人で行き1人で帰ってくる。友だちとの時間も増えます。
私たちのような民間学童にいる子は遅くまで学童にいる場合も多いです。
両親が共働きの場合は、朝と夜しか話せず、顔合わせてる時はずっと「宿題やったの?」「手紙出したの?」と催促する質問しかしてないかも!?いう状態になりがちかもしれません。
ここに兄弟がいたら、小学生以上のお子さんの場合はさらに手薄になってしまうかもしれません。

言葉のコミュニケーションのすれ違いも完全に取り除けない時があります。

そのためにも、是非ハグや手をつなぐなど「身体のコミュニケーション」も日々忘れないでください。

    抱っこして「今日もいってらっしゃい!」って送り出すとか
    「あの信号までは一緒に手を繋いで行こうね!」とか
    「お互い昨日楽しかったことを話しながら一緒に行こう」とか

どんな形でも大丈夫!

「言葉(思考」も大事ですが「身体(運動)」も大事!何事もバランスです。

ぜひ、旦那さんや奥さんとも、子ども達ともその意識を忘れずに!

新学期、頑張って新しい環境に踏み出した子ども達を温かい目で見守ってください。

【文責: 一般社団法人 子供教育創造機構 理事 赤井友美】