現在、子育て中のお子さんをお持ちの方は耳にされたことが多いと思われる「学習指導要領改訂」
小学校は2020年、中学校は2021年に新学習指導要領が全面実施されます。

その前に、移行措置というのがあり、

  • 小学校は2018年から2年間
  • 中学校は2018年から3年間

かけて、新学習指導要領に移行していきます。

よく「2020年」という数字が一人歩きしがちですが、3ヶ月後から新学習指導要領のカリキュラムが実は始まるんです。

皆さんご存知でしたか?

では、あと3ヶ月で始まる新学習指導要領ってどんな内容になっているのでしょうか?

「英語が早まる?」「プログラミングが始まる!?」など聞きかじっている方もいるかもしれません。

どうして、英語やプログラミングが入ってくるようになったのか?
大学受験や中学・高校受験はどうなる?
それに向けて親を含めた大人は何ができるのか?少し考えてみませんか?

膨大な資料があって、思わず見る気を失ってしまいがちな省庁の資料。
しかし、今回の新学習指導要領の文部科学省資料には、親であれば「そうだそうだ」と納得するような良い言葉が入っています。

平成29年度 小・中学校新教育課程説明会(中央説明会)における文部科学省説明資料(1/2)  (PDF:2583KB) PDF」の一部を紹介します。

 人工知能がいかに進化しようとも、それが行っているのは与えられた目的の中での処理である。一方で人間は、感性を豊かに働かせながら、どのような未来を創っていくのか、どのように社会や人生をよりよいものにしていくのかという目的を自ら考え出すことができる。多様な文脈が複雑に入り交じった環境の中でも、 場面や状況を理解して自ら目的を設定し、その目的に応じて必要 な情報を見いだし、情報を基に深く理解して自分の考えをまとめ たり、相手にふさわしい表現を工夫したり、答えのない課題に対して、多様な他者と協働しながら目的に応じた納得解を見いだしたりすることができるという強みを持っている。

このために必要な力を成長の中で育んでいるのが、人間の学習である。…新たな価値を生み出していくために必要な力を身に付 け、子供たち一人一人が、予測できない変化に受け身で対処する のではなく、主体的に向き合って関わり合い、その過程を通して、自らの可能性を発揮し、よりよい社会と幸福な人生の創り手となっていけるようにすることが重要である。

社会や産業の構造が変化し、質的な豊かさが成長を支える成 熟社会に移行していく中で、特定の既存組織のこれまでの在り方 を前提としてどのように生きるかだけではなく、様々な情報や出 来事を受け止め、主体的に判断しながら、自分を社会の中でどの ように位置付け、社会をどう描くかを考え、他者と一緒に生き、 課題を解決していくための力の育成が社会的な要請となっている。

まさにそうだ!と思うような言葉が並んでいませんか?

これを実現していくために「新学習指導要領」の中で、英語だったりプログラミングだったりの施策となっていったのです。
しかし、私たち大人は小学生時代にプログラミングや英語は学んでいませんでした。今、教壇にたつ先生方も同様です。
そして、先生方は自分が学んでいない英語やプログラミングを子どもに教えなくてはいけないという状況になっています。

これを先生だけにお任せするのは果たして持続可能でしょうか?
自分の子どもだけ塾や習い事で出来るようになればそれで良いのでしょうか?

今回の学習指導要領では「社会に開かれた教育課程」にしていくことを明確に伝えています。

よりよい学校教育を通じてよりよい社会を創るという目標を学校と社会とが共有し、それぞ れの学校において、必要な教育内容をどのように学び、どのような資質・能力を身に付けられ るようにするのかを明確にしながら、社会との連携・協働によりその実現を図っていく。

今の時代に生きる私たちは、大人も子どもも、時代と共に必要となる知識や経験が変わっていきます。
だからこそ、学校だけで学ぶのではなく、社会も学校も繋がって、相互に連携しながら、子どもたちと共に学んでいくことが大事になっていくのではないかな、と思うのです。